「さなぎの食堂 定食日記」
「食」に関係したテレビ番組は相変わらずたくさんあるよう。
さすがに「大食い」に焦点をあてたものは少なくなった・・・かな?
先日たまたま見ることのできた番組はとても秀逸で、録画しなかったことが悔やまれた。
ドキュメント にっぽんの現場 「さなぎの食堂 定食日記」
11月29日(土) 22:25~22:55 NHK総合放映
東京の山谷、大阪の西成と並び称される労働者の町、横浜市寿町に「さなぎの食堂」はある。
中心となって運営しているのは31歳の若者。専門学校で学びフランス料理レストランでのキャリアをもつシェフ。
NPOとの連携により「さなぎの食堂」にはさまざまな余剰食品が集まる。
コンビニからは賞味期限切れ数時間前の弁当、弁当工場からはおにぎりの具、その他、規格外の野菜や冷凍惣菜・・・。
「さなぎの食堂」ではそれらの食材も組み合わせながら調理し1食300円で定食として提供している。
おにぎりの具は「ご自由にどうぞ」コーナーに並べられ、ご飯にトッピングできるし、コンビニ弁当やパンは超格安で買うことができる。(但し賞味期限の関係上、持ち帰りはできない)
食事を済ませたお年寄りが「ご自由にどうぞ」コーナーからみかんをひとつ手にし、穏やかな表情で店をあとにした。
運営を担う若者は「食べる人に何か愛情を加えた料理を作りたい」と訥々と語る。(表現は違ったかと思う)
それは野菜がたっぷり取れるメニューであったり、彩りにも気を配る盛り付けであったり、あるいは歯が悪い常連さんが来るとカツでもハンバーグでもあらかじめ小さく切り分けておく、といったこととして表れる。
見るからにおいしそうなその定食を日雇い労働者や独り暮らしのお年寄りは、実においしそうに幸せそうに食べる。
「寝ていてもおなかはすくからね」と語るお年寄り。
生きていく限り食べ続けなければならない。
しかもそれは人間にとって大きな楽しみでもある。
身体にも心にも満ちる「食」はすべての人間にとってかけがえのないもの、決して一部の者だけのものであってはならない。
「食」の原点を示してくれたような「さなぎの食堂」の取り組み。
しかもその活動の中心に若者がいることのうれしさ。
「いい番組だったなぁ」との印象が今でも強いが、考えてみればこのように「食」に真摯に向き合う番組こそ各テレビ局は製作するべきなのだろう。
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コメント
こんばんは。
食べ物が廃棄されてばかりいると思えば、こうやって再利用してきちんとした食事に生まれ変わっているなんて感動的です。
韓国でお年寄りの食事を提供する場所に、お手伝いにいったことがありますが、お金のある人は30円を無い人には、無料で食事が提供されます。お魚、野菜、汁物、ごはん、甘いものもついていて、家庭的な食事をオバサンたちが作っていました。
貧困が深刻な問題になっているときに、自由主義経済のアメリカでさえフードスタンプで食事の提供を受けられる仕組みがあるのに、日本では命を支える食がなおざりになっていますね。
投稿: pianocraft | 2008年12月 1日 (月) 23時30分
りんさん、こんばんは。さなぎの食堂、ニュース番組の特集で少しだけ見ました。運営している人の真摯な姿、素敵でしたね。NHKの番組は録画しました。まだちょっと見ていないのですが、見る事がとても楽しみになりました。ありがとうございます。
投稿: もりゆ | 2008年12月 1日 (月) 23時53分
pianocraftさん、こんばんは。
余剰食糧をうまく再生させるなんて、ホントに素敵なことですね。さらにそこに気持ちを込めた人の手が加わって供されることがすばらしいです。
番組では、横浜市中区が生活保護を受けられず仕事もない人に食券を発行していることも伝えられていました。さなぎの食堂ではこれ1枚で3回分の食事ができるそうです。
とはいえ、近年食券の発行基準が厳しくなったとも伝えられていました。
投稿: りん | 2008年12月 2日 (火) 20時14分
もりゆさん、こんばんは。
この番組に目をつけられていたとは、さすがですね。
とても見ごたえがありました!
おいしそうな料理にも惹かれました。
今日の夕食はさっそく真似して色鮮やかななすびの揚げ煮を添えました(笑)
投稿: りん | 2008年12月 2日 (火) 20時15分