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2009年2月 8日 (日)

『懺悔』を観る

「ペレストロイカの象徴となった、ソビエト連邦崩壊前夜の伝説的映画」と肩書きされた映画が大阪十三「第七藝術劇場」で上映されている。
グルジアのテンギズ・アブラゼ監督による『懺悔』。
1984年に製作され86年にグルジアで公開、その翌年にモスクワで公開。
日本での上映はなかった。
1987年カンヌ国際映画祭審査員特別大賞を受賞している。

かつて市長として権力を振るっていた男ヴァルラムが死に埋葬されるが、その遺体が3度までも掘り起こされるという事件が起きる。
犯人はケテヴァンという女性。彼女の両親は、かつてヴァルラムにより粛清、殺害されていた。
法廷で過去を振り返る形で、「独裁者」(スターリンでもありヒトラーでもあるような・・・)を戯画化したようなヴァルラムとその取り巻きによる無差別な粛清が明らかにされていく。

才能ある独裁者ヴァルラム、息子アベルは父が行った弾圧を「国と時代」の為と受け入れている、事実を知った孫のトルニケはそんな父が許せない・・・。

詩的、幻想的に描きながら真実を照らしていく手法は、印象的で眼と心に食い込み、観応え十分。
鑑賞中ふとギリシャの監督テオ・アンゲロプロスの作品を思い起した。

公式サイトには昨年来日した主演俳優アフタンディル・マハラゼさん(ヴァルラムとその息子アベルの二役)のインタビューもある。

Q:今この時代に公開される意味は?
A:非常に重要だと思う。でも残念なことに、20年目に作られた作品を今観ても、古く感じないというのは、今も昔も状況は変わっていないということでしょう。

法廷でケテヴァンは「私が生きている限り(ヴァルラムを)墓地で眠らせません。」と言い放つ。
「死」はすべてを「浄化」し人々が死んだ者の罪や過ちを忘れ去ることを許すものではなく、死んでも尚負い続けなくてはならないもの、人々が忘れてはならないものは、あると思う。

「第七藝術劇場」に貼られていたポスター、いかにも昔の映画風のところが気に入り(上映終了後にでももらえないか?と)窓口で聞くと、「販売しています」とのこと。
目を引く人気ポスターということなのだろう。
さっそく部屋に飾って喜んでいる。大きな日本語がじゃまなのが残念。
懺悔

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コメント

りんさん、こんばんは。
この映画の紹介を私も新聞で読んで、興味が惹かれました。
ロシアは、今もジャーナリストを殺害してしまう国で、恐ろしいと思いますが、知らない側面も多く、映画で感じてみたいと思っています。

ちょっと、最近色んなことやる気になってきました。やっと始動。

投稿: pianocraft | 2009年2月10日 (火) 00時33分

pianocraftさん、こんばんは。
七藝は久しぶりでしたが、観客増えていますね。
数年前にはなかった活気があります。『靖国 YASUKUNI』で存在感を示したことが大きかったようですが、大切な映画館ですのでうれしいです。
この映画、時間がありましたらぜひご覧ください。面白いです!

もう春になるのですね。自分がどんな状態であっても時は確実に流れていくのがうれしくもあり、残念でもあり、です。
お互いにボチボチとやっていきましょうね。

投稿: りん | 2009年2月10日 (火) 22時27分

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