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2010年4月13日 (火)

「自分らしく生きよ」

「夕刊は読むとこがない」と感じることも多いが、土曜日(朝日)の「惜別」欄は愛読している。取上げられている人に関心がある場合が多いし、書き手の哀悼の念を背景に、通り一遍でなく深く掘り下げた描写は、鮮やかな人物像を浮かび上がらせる。
この欄で初めて知り惹かれる人も多くあるが、もちろん既に亡くなられている。
その都度、「知るに遅し」を嘆くことになる。

その内のおひとりが、この10日の記事にあった韓国の禅僧、法頂(ポプ・チョン)さん。
端整な顔立ち、凛とした雰囲気を漂わせながらも包み込むような柔らかさがある。
その写真のキャプションには「身の回りのものは、めがねと万年筆ぐらいだったという」とある。清貧を貫かれた生涯であったのだろう。

著書の印税は、数億にもなるらしいがそのほとんどを匿名で寄付され、一貫して、執着しない生き方を訴えられたという。
「我々は必要により物を持つが、時にはその物に心を奪われる。何かを持つということは何かに縛られること。」
引用されていた短文も明快でわかりやすい。
『無所有』というベストセラーエッセーは売り切れ、ネット上では古本に110万ウオン(約9万円)という値がついたとか。
これはあきらめて、『生きとし 生けるものに幸あれ』をさっそく入手した。

短編128話からなる随筆集で、最初の1話から「これは珠玉の書」と、魅入られた。
さらに第2話「自分らしく生きよ」は、正に乾いた大地に注がれる慈雨のよう。

実のところ、数日前から大きな心配事を抱え、心がたいそう弱っていた。
どういうわけか、今年はプライベートに波乱続きで、そのとどめのようなトラブルが今、子どものひとりに発生している。

「自分らしく生きよ」に表された生きることの真理、言葉に込められたやさしさは、不安と心配に湧き立つ心をどれほどなだめ落ち着かせてくれたことか。

さっさと読み進めることが惜しまれる書にめぐり合ったのは久しぶり。
座右の書として少しずつ大切に読んでいきたい。

弱い心は、この書に勇気づけられたけど、(ブログに向えるほど)立ち直ることができたのは、もちろんそればかりではなく、家族や友人の心配りを感じることができたおかげ。
どんな真理や名言に出会っても、孤独感に満たされていたなら、出口は見えないと思う。
とはいえ、そのトラブルに関して行動する時間が多く、ブログ更新はままならない現状ではある。

最後に『生きとし 生けるものに幸あれ』から「自分らしく生きよ」を引用させていただこう。

誰かが不安と悲しみ沈んでいたら
その人はすでに過ぎ去った時間に
いまだにこだわっているのだ。

あるいは誰かが未来を恐れて眠れないなら
その人は未だ来もしない時間を
前借りして使っているのだ。
過去や未来に気を取られると

現在の生活が消えてしまう。
より直戴に言えば
過去もなく未来もありはしない。

常に現在であるだけだ。

今、ここで最善をつくし
最大限に生きることができれば
ここには生き死にへのおそれも忍びよることはできない。

おのおのが立っているその場所で自分らしく生きよ。

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2010年4月 5日 (月)

Congratulations!!

人の世で一番輝かしいことは、新しい命の誕生だと思う。
世界中で生まれる赤ちゃんは1日に38万人くらいらしい。
その一人ひとりの赤ちゃんの健やかな成長を願っているけれど、顔を見ることができたり、名前を知ることのできる赤ちゃんは、ほんのほんのちょっぴり。
ましてや抱っこしたり、成長を見守ることができるのは子や孫、あるいは身近な親戚くらいであることは寂しい・・・。

さて、昨日誕生した38万人の赤ちゃんの内のひとりの名前を私は知っているし、いつかは抱っこしてやることがあるだろうし、できる限り成長を見守ってやりたいと思っている。
実は、今朝ドイツで暮らす娘のパートナーから、第二子誕生とのメールがあった。
生まれる前からその子の名前は決まっていて、その1字は夫と私の名前の1字と同じもの。(たまたま夫と私の名前に共通の漢字がある)そしてその漢字は私の母の名前の1字でもある。
「血のつながり」という実感はないけれど、「名前つながり」は何だかうれしくて「まっさらな命に恥じないように自分もちゃんと生きなくっちゃね」などと張り切ってしまう。

娘の子、日を同じくして生まれた38万人の赤ちゃんたち、そして世界中の赤ちゃんたちに「幸多かれ」と心から願う。
ひとりでも多くの赤ちゃんが、その輝かしい命をまっとうできるような世界に少しでも近づけていくことは、大人たちすべての責任なのだと、改めて心に刻みたい。

タイトルの「Congratulations!!」は、娘のパートナーに返したメールの件名。
ドイツ語は全くわからない私に届いたメールは英語。だけど・・・英語だっておぼつかない。翻訳サイトなどに手助けしてもらいながらなんとか返信したけど、あやしい内容だった気がする(゚ー゚;

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2010年4月 2日 (金)

れんこん饅頭

れんこん饅頭
花冷えの日が続き、桜は見ごろのまま留まってくれているよう。
仕事の帰り道にも、「今は盛り」と咲き誇る桜に目を奪われた。
ここ数年、縁のない「お花見」なるものにも行ってみたいなぁ・・・となど思いつつ「こんなに冷える日の夕食メニューは?」と食の楽しみにも余念がない。

「とろりとした汁物を」というイメージから(そして家にある具材でできるもの)、1品はれんこん饅頭を作ることにした。
久しぶりの料理なので、参考レシピをネット上で検索。
基本を大事にしながらアレンジも有り、というのが好みなのだけど、ピッタリなのがすぐに見つかった。
れんこん饅頭の具は、茶碗蒸し、あるいはひろうすに入れるような具(海老、鶏、百合根、銀杏、きくらげ、人参・・・)といったものが多いように思うが、このレシピは明太子を使っている。

丁寧に記述された手順のまま進めていくと、イメージ通りの一品が出来上がり。
(画像にしてからいつも気が付くのだけど、盛り付け方のおおざっぱさを反省bearing
れんこん饅頭の上にこんもりとネギと柚子をのせたかった・・・)
味は満足。
表面はカリ、中はもちもちとしたれんこん饅頭、火が通ってまろやかになった明太子とネギ、だしがきいてとろりとしたお汁に柚子の香り・・・のコラボがまったりとやさしい。
一口味わうごとにあったかさと幸せに満たされるよう。

う~ん、私はやっぱり「花より団子」?
いやいやもっと欲張り、「花も団子も」に違いない。

「れんこん饅頭」特に失敗するようなところはないし、とってもおいしいですdelicious
花冷えの夜にいかがでしょう。

参考にさせていただいた「ぺんぎん食堂」さん、ありがとうございました。
URLはコチラ

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