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2011年5月 6日 (金)

ナターシャ・グジーさんのCD付きブック「ふるさと」

もしかして削除されちゃったかな? と思いつつ久しぶりアクセスしたら「あった、あった!」
「ココログフリーは1年間更新なしで消滅」との規約改定があったように記憶しているのでどうやらぎりぎりセーフ。

ストップしたのが5月、こうして久しぶりに向かい合うのも同じく5月。
長く濃い1年だった。家族のことで胸ふさがるようなコトが去年の4月に始まり、そしてそれは始まったときには想像することなどできなかったような最良の結果で落ち着いた。

心覆う暗雲がほとんど晴れかけた頃、あの東日本大震災が起きた。
映像を見て、あるいは記事を読んで幾度涙を流したろうか。
むろん悲しみの涙ばかりではない。立ち上がろうとする人の強さにうたれ、手をさしのべる人の優しさに心震えて、そのたび涙は落ちた。

そして近頃は、ウクライナ出身のパンドゥーラ奏者・歌手、ナターシャ・グジーさんの本「ふるさと」のページをめくっては涙腺を緩ませ、その澄み切った歌声「いつも何度でも」を聴いては、また涙を頬に伝わせている。
 
ふるさと ナターシャさんふるさとには森が広がり、花が咲き乱れていた。
その地で家族と共に平和で豊かな日常を過ごす日々が、ある日ある時を境に激変する。
それが25年前に起きたチェルノブイリ原発事故。

本にはCDに収められた5編の歌詞、ふるさとや家族の画像、イラストなどと共に、ナターシャさんの思い出と想いが綴られている。
「いつも何度でも」はその5曲の内のひとつ。

もし私が地震で大切な家族を失ったなら、おそらく1月経っても「復興」や「復興を口にする人」に背を向け、ただ悲しみに浸っている自分であると思う。
このたびの東日本大震災でも、そんな人がいっぱいいることだろう。
でも、そんな悲しみに塗り込められた硬いシコリを少しでもとかす深いやさしさとあたたかさが、ナターシャさんのこの歌にあるような気がする。

そしてまた、深く苦しい悲しみを分かち合う力もこの歌にあるから、聴くと涙があふれる。

♪ 呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも何度でも 夢を描こう
悲しみの数を 言い尽くすより
同じくちびるで そっとうたおう ♪

「悲しみに留まっていたい」と心閉ざす人たちに、どうか希望の光がさしこみますように。

*You tubeでも聴けます。

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コメント

りんさん、こんばんは。
ご家族のこと、最良の結果で落ちつかれたこと、
うれしく思います。

私も震災後、
さまざまな思いに駆られておりますが。

多くの人の心に、ほんの少しでもいいから
光が見えてくるといいですね。

投稿: もりゆ | 2011年5月 8日 (日) 21時52分

いやぁ、びっくり!
もりゆさん、のぞいてくださったのですか?
ホントに久しぶりだし、ひとりごとみたいなつもりで書きました。
これからは間があいてもポツポツと続けていきたいと思っています。

なつかしい?もりゆさんとまたお会いできたような気がして、うれしいです。ありがとうございました。

投稿: りん | 2011年5月 8日 (日) 23時55分

ほんとにお久しぶりです。時々ここを覗きながらどうされているのかなあと思っておりました。今日記事が更新されていて嬉しいかぎりです。

投稿: miyata | 2011年5月10日 (火) 19時10分

りんさん

こんばんは!
ブログ再開されたんですね! 嬉しいです!
ときどきりんさんのブログを訪れては更新されていないか見ていました。

ご紹介いただいたナターシャ・グジーさんの「いつも何度でも」、YouTubeで拝聴しました。
5回連続で見続けました。涙が止まりませんでした。

「生きている不思議 死んでいく不思議 花も風も街も みんなおなじ」

大槌町や陸前高田市の被災地や避難所の光景が思い出されて、胸が締め付けられるようでした。「希望」を口にするにはあまりに絶望的な光景でしたが、それでも、懸命に生きていこうとする人々の姿はわたしの心を深く揺さぶりました。

「こなごなに砕かれた 鏡の上にも 新しい景色が 映される」

いつかまた被災地に人々の笑顔が戻る日々が来ることを心から祈っています。

投稿: koji | 2011年5月10日 (火) 23時37分

miyataさん、こんばんは。
ひそかに?気にかけていた下さっていたのですね。ありがとうございます。miyaブログコミュニティでは何か"異端者"みたいな気がしてコメントは控えていますが、私も"それなりに"(こんな表現でスミマセン)miyataさんが元気にしておられることに安堵していました。(そして、10月2日には心の中で「おめでとう!」と。)
miyataさんとは、山椒がとりもった縁でしたが、また同じ季節にやりとりができてうれしいです!

投稿: りん | 2011年5月11日 (水) 22時18分

kojiさん、コメントありがとうございます。そしてボランティア、お疲れさまでした!
ナターシャ・グジーさんはウクライナ語で歌われるともっとステキです。
でも、「いつでも何度でも」はいいです。
『千と千尋の神隠し』を観たときには特に惹かれなかったのですが、ナターシャさんによって詩とメロディに新しい命が吹き込まれたかのように、心にしみます。

投稿: りん | 2011年5月11日 (水) 22時25分

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