« 家に1頭欲しい | トップページ | きょうは馬の日 »

2011年7月14日 (木)

『光のほうへ』

最近観たデンマーク映画『光のほうへ』監督・脚本:トマス・ヴィンターベアは、今のところ私の2011ベスト。
もっともその時の観客は、平日の夜といえども10人にも満たなかったから、一般受けしない作品かもしれない。

原題は「SUBMARINO」
潜水艦という意味、転じて、水に顔をつけられて自白を強要される拷問の名前でもあるとか。
もがいても、もがいても、閉塞から抜け出せない・・・そんな人間たちが織り成す物語ではある。

光のほうへ
主人公のニックとその弟の母は、酒びたりで育児も放棄している。
その環境にあって兄弟は、赤ん坊である弟に愛を注ぐ。
ミルクを与え、洗礼のまね事をして名前もつけてやる。
ところが、世話が行き届かない故だろう、赤ん坊は死んでしまう。

大人となったニックは刑務所から出所したものの、アルコールが手離せない。
弟は妻を事故で失い、幼稚園児の息子を溺愛しているが、麻薬中毒で生活もままならない。

母親の死を契機に兄弟は再会し、遺産で手にしたお金で、弟は息子との生活を立て直そうとするが、その為に始めた“仕事”は・・・。

『光のほうへ』というタイトルがとてもいい。
社会の底辺にいる兄弟や周りの人たちは、せいいっぱい生きても、それは「もがく」に似て、やすらぎや充足感からは遠い。
彼、彼女らに次々起こることは、暗く、悲しく、観ている者の心を刺す。

それでいて、この物語に強く惹きつけられる大きな要因は、ラストで感じさせる希望のひかり。
加えて人物の魅力か。

ニック役の人のまなざしは深く、弟役の表情はどこまでも繊細。
弟の子は媚びないかわいらしさにあふれている。

だけど・・・、こんな見応えのある映画に10人弱とは。
大阪の人たち、どうしちゃったんだろう?

|

« 家に1頭欲しい | トップページ | きょうは馬の日 »

コメント

アタタタタ・・どうしてこう被るんでしょう。
りんさん、こんばんは。

個人情報など気にしないので、告っちゃう(若者言葉^^)と、私は「アルコール依存症」と言うよりも「アル中」。
現在は一滴も飲んでないので、この文は全くの素面状態で書いてますから
ご安心をば^^
この病気は「癌」と同じで「寛解」は有っても「完治」はありあせん。
20数年前に発症し、16年間断酒、妻の自死と翌年母親を亡くし、一気に転げ落ちました。
臨死体験もしてます。
周囲に、はかり知れない迷惑をかけました。

先日、寛仁親王が逝去されましたが、親王も2007年に自ら依存症で有ることを公表されてます。
今回、メディアは伏せてましたが。
>http://workingnews.blog117.fc2.com/blog-entry-195.html

これは、まだ日本では、この病気に対する偏見が猛烈に強いのです。

入院病棟では、実に様々な患者さんを見ました。
業界用語で^^「底を付く」(極限まで行ってしまう、残るのは死)寸前の連中ばかり。

病院自体が一つの国家で、司法は居ませんが、農水省、厚労省、参議院事務局、警官、刑事、学校長、教師、IT関連、大手企業管理職、自営、宮大工、調理師・・・勿論、本物タトゥの方々^^etc
本当は医者も居ますが、他病院にかかります。

面白い事も、たっくさんあって、出版社をやってる知人から、是非、出版せいと言われてますが・・まだ生々しくて^^

海外ではこの病気に対する偏見は余り無いです。
だから、更正施設も充実してますね。

有名人で言えば、「フォード大統領夫人」「エリザベス・テイラー」「サミーデイヴィスjr」「ローラ・ボー」「ブッシュ大統領」「フランクリン・ピアース大統領」「エリック・クラプトン」「若山牧水」「種田山頭火」「水原 宏」「江利チエミ・・私は彼女と仕事をしました」「美空ひばり・・直接原因ではない」・・・グッチャリ。。
ノーベル賞作家「ヘミングウェイ」「スタインベック」「フォークナー」「ユージン・オニール」他「ポー」「テネシー・ウィリアムズ」「オー・ヘンリー」「チャンドラー」・・
ミュージシャン・・「リンゴ・スター(ビートルズ)」「ボブ・ディラン」「ジョー・ウォルシュ(イーグルス)」「ジミヘン」「ジョップリン」・・・グッチャリ。。
スポーツ・「サッカーのマラドーナ」「ジャック・レモン」「ジュディ・ガーランド」「ホイットニー・ヒューストン」・・・グッチャリ。。
「クリントン」はアダルト・チルドレンだし・・
調べれば、こんなもんじゃ無いんですけど^^

病棟で、入れ墨さんから仕入れた話。

「辛い」と言う字に、横棒を一本入れてみな?「幸せ」になるだろ?
この一本の横棒って、じ^^ろにとって、なんじゃ?
「金」か?「家族」か?「命」か?

未だに解りあせん^^

やっぱ、「♪紅茶を染めて~」の方が楽しい^^

そうそう、先進国(日本がそうなのか疑問)で、「酒」のCMを流してるのは日本だけだそうです。

又、楽しいテーマでお邪魔します。


投稿: じ^^ろ | 2012年6月19日 (火) 21時01分

じ^^ろさん、こんばんは。
う~ん・・・と、ため息とある種の感慨。
私は身近に「アルコール依存症」の人がいる環境で育ちましたので、いまだその病気についてはかなり敏感です。
その「アルコール依存症」の人に対しては子どもの頃から敬愛しており、(その人は亡くなりましたが)気持ちは今も同じです。
ですが、その人にある「依存症」という病気はずっと私を苦しめ悲しませました。

癌も再発がなければ(それまでに寿命が尽きれば)結果的に「完治」ではないのですか?
依存症も同じで「完治」はある、と思います。

じ^^ろさん、酒は飲まずに、笑って生きていきましょう!

投稿: りん | 2012年6月21日 (木) 22時43分

りんさん

ご無沙汰、致しております。

全然、飲んでません・・・
飲酒欲求も全然、不思議な位、全く有りません。
酒の場は限りなく出てますが。。

りんさんの過去の環境話を伺って、よくかぶるなーと。

アルコール依存症には良い人が多いんです^^

今、私は「脳波」にのめり込んでます。
原因は昨年、入院した病院の検査で「脳波検査」があったのですが、
検査技師以外、医療スタッフが何のための検査なのか解っていないのです。
協力的な外部の医者と、病院の看護師、等が慌てて調べてくれました。我々は内部告発を恐れる病院側によって、PCの使用は禁じられてましたので。

医者はプリントアウトされた資料、看護師は手書きで作ってきてくれました。
それに、依れば脳波の「P300」と言うポイント(時間軸)で、表示される横線グラフが、がくんと下がる場合、「アルコール依存症」の特徴として判定されるとの事。

興味を引いたのはここからで、この、グラフの「がくん」は、「統合失調症患者」にも、出ることが解ったんです。

そして、今、私はメンタル系のクリニックに憂さ晴らしに行ってますが^^、そこには、「鬱」「双極性障害」「認知症」「統合失調症(昔は精神分裂病と呼ばれてましたね)」「生活不安障害」「自律神経失調症」、りんさんのお孫さんの好きな「レディ・ガガ」が告白した、「摂食障害」「パニック障害」etc、etcと診断された患者がワンサカ来ます。

医者が3~5分の問診で、どの病気であるか、正確に解るわけがない。
厚労省規定で初診30分以上、診療しないと、「通院精神療法費」がとれないことになってますが、この患者数ではとても無理。
初診費はとってると思いますが、わかりません^^

あるデータ(光トポグラフィを使用)では、この内、「鬱病」「統合失調症」「双極性障害」は波形で判別がつきます。
我々が見ても解りづらいのですが。

あら?こりゃ、大変長くなりそうなので。
基本的に「脳波」に絞れば・・・

今、「脳」「遺伝子」が、医療分野だけでなく異種分野によって激しい研究対象となってます。
脳波によって出来る物。

・会話(手話が不必要になるかも)
・車椅子の操縦(トヨタ)
・ロボット・アシモの作動(ホンダ)
・食事介護(目の前の食べ物の中から脳のイメージしたものを選んで
 とる)
・玩具(ピンポン玉を脳波で浮かせたり、移動させる・・・スターウォー ズ)
・ゲーム、PC操作

☆そして、可也危険なのが
・軍事に転用可能な
 >http://worldvideo.blog.fc2.com/blog-entry-99.html
 >http://buzzap.jp/news/20120424-quadrotor-with-machine-gun/   
  (これと、次の中国はフェイクっ臭いですけどね)
> http://nyusokuropedia.ldblog.jp/archives/16872028.html

アルコール依存症の脳波検査から、「シリコンによる、人工海馬」「脳波による自動車運転制御」etc、etc 膨大な無限の可能性を秘めている、テーマ?にぶち当たり、企画・開発屋としては、パニック状態になっておるのです^^
アカンプロセート(商品名キャンプラル・日本新薬)、飲酒欲求抑制剤が来年夏に、やっと、やっと、(外部医師と二人で治験を繰り返す国立久里浜療養所に何度確認したか)発売されますが、なんか、脳の方も凄いスピードで研究されてるそうで。
文系の私には何が何やら、兎に角、脳波を平和利用したアイテムを考えなくては・・・

ipsやら、DNAに関しては又にします。
倫理が絡むと、全くなので、遺伝子操作の危険性は指摘されていても、チンプンカンプン。
「カッコーの巣の上で」を改めて読み直しました。

矢張り、乗馬でも挑戦してみよっかな、近くに有る事はあるんですがねー^^

投稿: じ^^ろ | 2012年10月22日 (月) 22時05分

じ^^ろさん、こんばんは。興味深いお話をありがとうございます。
ホントに興味をもって読ませていただいたのですが、それに見合うお返事じゃないどころか、じ^^ろさんを見込んで(まぁ、ミスターエドつながりで・・・)ひとつお尋ね、です。
少し前、馬淵晴子さんが亡くなられましたが、小さいころ、この方主演の『記念樹』というテレビドラマに魅入られていました。
このドラマのように「大きくなったら養護施設で働く」と決めていて、実際そうしたのですが、誰に聞いてもこのドラマのことを知りません。
テーマ曲にのせて子どもたちが記念樹を植え、馬淵晴子さんが笑顔でそれを見守るシーンも、私の中でははっきりしていますのに。
じ^^ろさん、見られたご記憶ありませんでしょうか?

投稿: りん | 2012年10月25日 (木) 23時26分

残念ながら、静岡はチャンネル数が余り無かったので、見た記憶がありません。

>http://www.youtube.com/watch?v=YW_a14lcA7c

宮城 まりこさんの「ねむの木学園」を彷彿とさせますね。

病棟にも「施設」出身者が居まして、この方の話を聞きますと、辛かったですね。
親の顔を知らず、小学校に持っていく鉛筆は「白い鉛筆」。ですぐ「ホーム」の子と解り、散々苛められて、結局、喧嘩三昧の毎日となり、まぁ、仕方ないなーの「道」に入ってしまったのです。

熱海、錦ヶ浦は、自殺の名所、ここにも挑戦したけれど、怖くなり、走ってくる東海道線の列車の前にも立ちはだかり新聞ダネ。

ここからが、ドラマなんですけど、どうも、フェイク^^っ臭い。
行方を探していた兄と出会うことが出来、熱海の旅館で働く母親との出会い。
ほんまかいなーと疑うと怒り出すので、おとなしく聞いてましたが。

びっくりしたのは、彼の本籍地と言うか出生地が、静岡市の繁華街のドマンナカ。
私の実家のすぐそば、驚いて、色々聞くと滅茶苦茶詳しいのです。
発見された所を本籍地登録するらしく、そうなったそうですが。

先日、NHK「永山 則夫」の「100時間の録音」を見て、彼の生い立ちから、収監されるまでの告白した肉声を聞き、貧困、格差、虐待、偏見の嵐の中で、殺人は認めないけど、とんでもない苦しさの中では自暴自棄になるのは仕方ないかなーと。
ここで、オイオイと思ったのはルーツをたどると虐待行為は親以前から連鎖すると言う事。

更に驚いたのは虐待を受けた人間の「海馬」は健常人に比べ収縮しちゃってるのです。

また「海馬」が出てきた。

永山 規夫は小学生時代は成績優秀だったそうですが。
忸怩たるものが有ります。

今度こそ、馬は軽車両である・・・方面の明るい話題にします。

投稿: じ^^ろ | 2012年10月26日 (金) 18時52分

じ^^ろさん、こんばんは。
"今度こそ、明るい話題に・・・"
「えっ!これは暗い内容のコメントだったのか?」と、驚いた私はやはり根が暗そうです。
「永山 則夫」のテレビは私も見ましたが、今さらながら「死刑」は不条理だとの思いがありました。まだ若い頃『無知の涙』に読み入った記憶はありますが、かといって他の著書は途中放棄でした。今なら尚更、びっしりとつまった漢字だらけの文字列を読む(理解する)根気はなさそうです。

『記念樹』動画、教えていただいてありがとうございました。
うれしく、なつかしく何度も(関連動画も含めて)見ました。

投稿: りん | 2012年10月31日 (水) 21時12分

りんさん

激しくご無沙汰致しておりますm(._.)m

最近、カキコが無いようですが、お元気ですか?

サイトが更新されてるようでしたら、お知らせ頂けますか?

「アラモの砦」の前での記念写真のデータを消してしまい、
泣きくれてる兄貴から聞いた話。

「シェーン、カムバック!!」で余りにも有名なシーン。
あの山に向かって去っていく「シェーン」は実は亡霊であって、
酒場のシーンで、悪の凶弾に倒れていたのが、真相である。
・・・と彼の国では認識されてるようですが、ご存知ですか?

カキコ、再開OKならば、レスをお願い致します。

一滴も呑んでませんぜ^^

投稿: じ^^ろ | 2013年3月 2日 (土) 10時04分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/200019/40815586

この記事へのトラックバック一覧です: 『光のほうへ』:

« 家に1頭欲しい | トップページ | きょうは馬の日 »