2007年2月 6日 (火)

国際FGMゼロ・トレランス・デー

2月6日は「国際FGMゼロ・トレランス・デー」。
それは「FGMは絶対に許さない」決意を表明する日、まだまだ知名度は低い。
私も昨年に知ったところ。

FGMとはFemale Genital Mutilation(女性性器切除)の頭文字を取った略語で、女性外性器の一部あるいは全部の切除、時には切除してから外性器を縫合してしまう慣習のこと。
アフリカを中心に様々な民族の伝統的な通過儀礼として、2000年以上も続いていると言われている。
FGMを支援する女たちの会より)

以前には[アフリカ地域では女性の「割礼」がまだ行われている]といった漠然とした知識しかなく、改めて考えたこともなかった。
昨年に『母親たちの村』ウスマン・センベーヌ監督の映画を鑑賞して、その実状に衝撃を受け、恐怖、怒り、憎しみ、悲しみで心と身体が震えた。
もっとも映画自体は具体的にFGMをイメージさせるシーンは少なく、全体的に見応えのある佳作。

その長く続けられている慣習の背景には「男性優位」に基づいた社会があるのだろう。
でもそれを受容し、泣きわめく我が子を押さえつける(麻酔や医療措置、医療器具、薬もない)のは母親、施術するのも女性。
かつて自身が施術を受け、痛みや不具合に苦しみ続けながらも、(幸せな)結婚の絶対条件として娘へと受け継がせていく・・・。

もし父親が押さえつける役であるなら、この血みどろの慣習は続かなかったでのは?とふと思う。
女に備わっている出産に耐えられる精神の強さが、恐怖で錯乱する我が娘をなお押さえつける強さにつながっているのだろうか・・・?

現在でも毎年200万もの少女が施術を受けているという。
子どもに為されるこれほど残酷な「拷問」を知らない。
命を胎内に宿し、育み、産み出す祝福された性である女性をこれほど踏みにじる所業を知らない。
また、そのような慣習を女性たちが積極的に支えている事実に、深い「女」の苦しみをも思う。

どうかこの恐ろしいFGMが一件でも減るよう、一日でも早く撲滅されますよう。
いや、そうではなく「自分は絶対にこれを許さない」と表明する。

| | コメント (2) | トラックバック (2)